重度のワキガは手術による治療がメイン。手術の費用とリスクも
中度から重度のひどいワキガの場合は手術を行う場合が多いです。
手術で、臭いの元となるアポクリ腺に直接アプローチする方法をとらなければ、臭いの除去が難しいからです。
しかし、手術という方法は、投薬や注射に比べてはるかにリスクが大きいため、慎重に行う必要があります。
ワキガ手術の種類
ワキガの手術には次のようなものがあります。
(1)直視下手術法〜剪除法
直接アポクリン腺を目で確認しながら取り除いていく方法で、最も多くの病院で行われています。
目視しながら行うため、効果も安定している方法です。
脇の下を3〜5cm切開し、皮膚を裏返して出てくるアポクリン腺を取り除いていきます。
傷跡がどうしても残ってしまうため、その点はデメリットにはなります。
費用は30万円〜50万円ですが、保険が適用できる場合もあります。
(2)非直視下手術法
手術後の傷跡がなるべく残らないように手術する方法で、3種類あります。
皮下組織吸引法
これは、脇の下に1cmくらいの穴をあけて、そこから細い管を通し、アポクリン腺・エクリン腺・皮脂腺を吸い取る方法です。
デメリットとしては、直視下手術よりもアポクリン腺が残る可能性が高く、再発の可能性もあります。
費用は15万円くらいです。
超音波吸引(治療)法
皮下組織吸引法を改良したもので、超音波の熱でアポクリン腺などを破壊しながら吸引する方法です。
熱を使うため、火傷などのリスクがあります。費用は18万から30万円ぐらいです。
皮下組織削除法
脇の下を1cmぐらい切開し、カミソリの刃と皮膚を押さえるローラーからできている専用器具を使ってアポクリン腺などを除去していきます。
他の方法よりも効果は高いですが、デメリットとしては、回復までの時間がかかることと、ドクターの技術が低い場合などは、皮膚に穴が開くなどのトラブルも起こる可能性があります。
費用は20万円〜40万円ぐらいです。
ワキガ手術のリスク〜手術後の炎症や色素沈着も〜
手術には様々なリスクがつきものです。
ワキガの手術の場合は、ワキガの再発などのリスクがどうしてもつきまといます。
ワキガの手術は、脇の下を無臭にするわけではありません。
ひどいワキガだったものを、普通のデオドラントをするだけで大丈夫な程度にするぐらいと考えておくとよいかもしれません。
また、手術のあとに傷跡が残ってしまう、手術後に炎症を起こしてしまい、その後色素沈着してしまうなどのトラブルもあります。
万が一、再手術になってしまった場合は、さらにリスクが大きくなります。
難易度は最初のときより上がるため、さらにリスクを負う可能性が高くなることです。
リスクについては、後々のトラブルなどのアフターケアなど、どこまでしっかりやってくれるかを確認するなどして、病院選びをする必要があります。